構内LAN延長モデム
既存の電話線を利用して数km先の場所までLANの延長を可能にするDSLモデムです。広大な工場敷地内、ショッピングモール内、、駐車場、キャンパス内、スキー場、空港、駅構内などLAN配線や光ファイバーケーブルの敷設が困難な場所においてメタル線(SHDSLの利用は、メタル線が空き線であること)を利用することで低コストなネットワーク、そして簡単にLAN延長が可能です。既存のメタル線をそのまま利用する事も出来るので、コストパフォーマンスに優れたソリューションです。
LAN延長モデムの概要
SHDSL、G.SHDSL.bisは低い周波数帯域を使用しているのでノイズに強いのが特長です。長距離接続(〜7km)利用であればSHDSLモデム、短距離接続(〜1km)利用であればVDSLをご利用ください。SHDSLモデムは1ペア2ワイヤーあたり上り下り双方向最大5.7Mbpsの速度で接続可能、また拡張モードを利用することで1ペアあたり15Mbpsの通信も可能です。ボンディング機能も有しているため、4ペア8ワイヤー対応のモデムであれば回線を束ねて最大22.8Mbps(1ペアあたり5.7Mbps x 4)の速度で接続可能です。VDSLモデムは、1ペア2ワイヤーあたり上り下り双方向最大100Mbpsの速度で接続可能です。近距離を高速化したい場合に最適です。
LAN延長モデムの特長
特長1 導入コストが安価
既存の構内メタル線を利用するので、新規の配線工事は不要です。配線工事等と比べコストが抑えられます。
特長2 設置が簡単
既存設備または新設のメタル線の両端にモデムを設置するだけでご利用可能です。既存設備の利活用が可能です
特長3 長距離通信が可能
Ethernetであれば最大100mが限界ですが、SHDSL、VDSLを用いることにより数km先までLAN延長が可能です。
特長4 高速通信が可能
上下対称なので双方向同一速度での通信が可能。8wire最大22.8Mbps。(※SHDSLの場合、拡張モードを使用すればさらに速度アップが可能)また、VDSLモデムであれば、双方向最大100Mbpsのさらに高速通信が可能。
特長5 ボンディング技術で速度向上
ボンディングとは複数回線を束ねる技術で、このように回線を束ねることで速度向上が可能です。
接続距離と接続速度
メタル線を通じて数キロ先までLAN延長が可能です。接続距離と速度は以下のグラフの通りです。メタル線の太さによって接続距離が異なり、太くなればその分さらに距離を延長することができます。
メタル線0.4mmでの接続距離と速度(実測値)
メタル線0.9mmでの接続距離と速度(シュミレーターでの測定値)
ピンク色の線は通常モードでの接続距離と速度のグラフです。およそ2.5kmまではフルスペック(双方向5.7Mbps/ラインあたり)で接続し、距離が延びるにつれて速度が低下していきます。最長およそ7km程度まで接続可能です。また、ノイズの少ない環境であれば青色の線のように拡張モードを使用し短距離での速度をアップさせる設定も可能です。ただしノイズの影響を受けやすいので使用環境でお試しの上ご利用ください)
0.9mmの太いメタル線を用いた接続距離と速度のグラフです。太いメタル線を用いると接続距離を延ばすことができます。接続速度は、1ペアあたり最大5.7Mbpsです。(※この接続結果はラインシュミレーターを使用し計測したものです。)
LAN延長モデムの接続構成
既存のメタル線を利用したり新たにメタル線を敷設することで簡単にLAN延長が可能です。以下のようなネットワークトポロジーでの利用が可能です。
SHDSLモデム ポイント To ポイント接続
SHDSLモデム ポイント To マルチポイント接続
SHDSLモデム リング接続
利用用途
DSLモデムの利用用途はさまざまなで、公共施設、工事現場、電力プラントなどのLAN延長に多く利用されています。利用アプリケーションは主にカメラネットワークの延長であったり工事期間中のLAN延長、ネットワークの敷設が難しいところへのLAN延長です。
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